精神科医が教える「メンタルが健康になる食べ物」サーモン、ナッツ、ほかには?写真はイメージです Photo:PIXTA

どうしても健康に悪いイメージがついてまわる「脂肪」。しかし、実は健康的に生きるためには欠かせない栄養素であり、特に必須脂肪酸は心の健康を保つために非常に重要な役割を果たしている。名医が教える「メンタルにいい脂質の摂り方」とは?※本稿は、ウーマ・ナイド『最新科学が証明!人気精神科医が教える メンタルを強くする最強の食事術』(SBクリエイティブ)の一部を抜粋・編集したものです。

心の健康にとって
重要な必須脂肪酸

 脂肪という言葉について回る悪いイメージは、体と食事における脂肪の重要な役割について話をするとき、認識を曇らせがちです。

 20世紀後半に脂質の多い食事が悪者扱いされたことや、体に悪いまでの過激な脂肪燃焼主義を考えると、脂肪につきまとうイメージも理解できます。

 しかし、脂肪は健康的に生きるためには欠かせません。

 食事のなかでも脂質は重要な栄養素です。脂質はすぐれたエネルギー源であり、栄養素の分解と吸収を助け、体が自分ではつくれない必須脂肪酸も供給します。

 とくに、必須脂肪酸は心の健康にとって重要です。脳のほぼ60%が脂肪でできており、脳の機能を正常に維持するためには、食事から安定して脂肪をとる必要があるからです。

 もちろん、すべての脂肪が同じというわけではありません。さまざまな脂肪の種類を1つひとつ知って、不安軽減のためにとるべき脂肪と避けるべき脂肪を学んでいきましょう。