目が見える仕組み同書より転載 拡大画像表示

 この精巧な仕組みによって、私たちは、周囲の世界を鮮明に捉え、日々の生活を送ることができています。しかし、この「見える」仕組みを正常に機能させるためには、それぞれの器官が健康な状態であることが重要です。例えば、角膜が傷ついたり、水晶体が濁ったり、網膜が剥がれたり、視神経に障害が生じると、視力低下や視野欠損など、様々な視覚障害を引き起こします。

簡単にできる
目のセルフチェック

 この記事では、目に生じる様々な不具合を理解し、生活の中で改善すべき習慣について解説していきます。目は40代あたりから不具合が出てきます。定期的に歯医者で虫歯をチェックするように、眼科へも定期的に通い、不具合がないかチェックすることを推奨します。見えなくなる前に行動することが大事です。

 まずは眼科を受診して精密検査を受けていただきたいのですが、仕事や家庭の都合がつかずなかなか時間が取れない人が多いです。そこでここでは簡単にできる目のセルフチェックを紹介します。簡易的なものなので、もし目のセルフチェックをいくつかやっていただいて異常がある方は早めに眼科を受診するようにしてください。ただし、これで問題がなければよい、ということは決してありません。

 ここで紹介するのは、眼鏡などの矯正が適正かを見る「二色テスト」、視界が歪んでいないかを見る「アムスラーチャート」、視野が欠けていないかを見る「砂嵐シート」、乱視をチェックする「乱視検査」、です。

 それぞれの解説に従って、セルフチェックをしてみてください。「おや?」と違和感があった人は、早めに眼科で詳しく検査をしてもらいましょう。

二色テスト同書より転載 拡大画像表示