一見、健康に良さそうな野菜ジュースや、果汁100%の果物ジュースは、ジュースにする過程で食物繊維が失われている上に非常に多くの糖質が含まれているので注意してください。
次に、「質の悪い油の摂取」も、目の健康を脅かす要因です。
マーガリンやショートニングなどに含まれる「トランス脂肪酸」は、悪玉コレステロールを増やし、動脈硬化を促進するだけでなく、酸化ストレスを高め、加齢黄斑変性症などのリスクを高めます。また、スナック菓子やインスタント食品などに含まれる酸化した油も、細胞にダメージを与え、老化を促進するため、注意が必要です。
朝食を摂らないと
緑内障のリスクが高まる
「加工肉の過剰摂取」も、目に悪影響を及ぼします。「ハム」「ソーセージ」「ベーコン」などの加工肉には、脂肪分や食品添加物が製品によっては多く含まれています。これらの加工肉の日常的な摂取は、糖尿病網膜症のリスクを高めることが指摘されています。
「食品添加物」も見逃してはいけません。ハム、ソーセージ、練り物、インスタント食品などに多く使用されるリン酸塩、ガムや清涼飲料水などに使われる人工甘味料は、体内のミネラルバランスを崩したり、腸内環境を悪化させたりすることで、間接的に目に悪影響を及ぼす可能性があります。
「アルコールの過剰摂取」にも注意が必要です。特に、ビールや日本酒などの醸造酒は、糖質が多いため、血糖値の上昇や糖化を招きます。また、アルコールの利尿作用によって脱水症状を引き起こし、ドライアイの原因となることもあります。適度な飲酒は問題ありませんが、過度な飲酒は眼圧上昇や視神経障害につながります。
「塩分の過剰摂取」は、高血圧の大きな原因です。高血圧は、眼底出血や網膜静脈閉塞(へいそく)症など、失明につながる危険な眼疾患のリスクを高めます。
最後に、忙しいとやりがちな「朝食の欠食」です。朝食を抜くと、血圧を調整する自律神経のバランスが崩れ、緑内障のリスクを高める可能性があります。
また、体内時計が乱れ、睡眠の質の低下や、眼精疲労の原因にもなります。とはいえ、菓子パンやジャムを塗った食パン、シリアルなどのGI値の高い朝食は避けたいです。スクランブルエッグやオムレツで卵を取り入れるのは良いですが、ケチャップやバーベキューソースなどの調味料はNGです。
つまり欧米食は血糖値を急激に上げてしまいます。和食、あるいは卵を使ったメニューが好ましいです。
これらの「目に悪い食事」を避け、バランスの良い食生活を心がけることが、目の健康を守るためには非常に重要です。