Photo by Yuito Tanaka, PIXTA
日本航空(JAL)と東日本旅客鉄道(JR東日本)が、東日本エリアでの連携強化を打ち出した。コードシェアを含むチケット共通化を検討するなど、航空と鉄道の協業は新たな段階に入る。焦点の一つは、この枠組みがほかの航空・鉄道会社へ広がるかどうかだ。連載『エアライン・鉄道の進路』の本稿では、次なるパートナー候補として浮上する西日本旅客鉄道(JR西日本)のスタンスと、JALが掲げる「関係・つながり」戦略の行方を追う。(ダイヤモンド編集部 田中唯翔)
JALの提携の枠組み広がるか
JR東の次は、JR西?
2026年2月6日、「東日本エリアの地方創生に向けた連携強化」と題して協業を発表した日本航空(JAL)と東日本旅客鉄道(JR東日本)。航空と鉄道という、長年にわたり旅客を奪い合ってきたライバル同士が手を携えたことは、業界内外で関心を呼んでいる。
今回の提携の目玉は、コードシェアを含めたチケットの共通化だ。ただ、それと同時に、両社の枠組みに今後ほかのエアラインや鉄道会社が加わる可能性も、もう一つの焦点となっている。
「例えば、西日本旅客鉄道(JR西日本)や東武鉄道、京王電鉄などが加われば、さらなる新しい価値をお客さまに提供できるでしょう」
JALの関谷岳久関係・つながり創造部長は、26年2月のダイヤモンド編集部の取材において、今後の協業の枠組み拡大について、このようにコメントした(『JALとJR東日本が連携強化!長年のライバル同士が「コードシェア」構想へ踏み切った覚悟と狙い』参照)。
同氏が一例として挙げたように、次なる協業先の有力候補として浮上するのがJR西日本だ。JR東日本と同様、広範なエリアで事業を展開し、新幹線網を有している上、関西・山陽エリアという航空需要の大きい地域を抱えている。航空で海外や東北など東日本エリアから西日本へ観光客を呼び込めれば、西日本を周遊する際の移動手段としてJR西の特急や新幹線の利用増加も期待できる。
航空と鉄道の連携という観点から見れば、JR西が次のパートナーとして名前が挙がるのも自然な流れだろう。では、同社はJALとの提携について、どのように考えているのか。次ページではJALとの連携に対する同社のスタンスと今後の可能性を探る。







