一方で、「最近まで支持」(7.4%)、「半年前まで支持」(4.9%)、「1年以上前まで支持」(12.6%)の計約25%が、維新支持から離れていることが分かった。

 支持率がこの1~2年で半減したことを意味していた。

「最初から支持していない」は46.6%だった。

 橋下や松井の時代と比べて悪い方に変わったと思うかを尋ねた質問に対しては、「強くそう思う」「どちらかといえばそう思う」の合計が53.2%だった。

「身を切る改革を実行し、成果を挙げている」という問いには、「どちらかといえばそう思わない」「まったくそう思わない」の合計が51.6%に上った。

「結局は他の政党と同じで既存の政党だ」という問いには、「強くそう思う」「どちらかといえばそう思う」の合計が51.1%となった。

「維新が消滅しかねない」
万博を控え知事が抱いた危機感

 こうした結果を受け、報告では日本維新の会への評価などが大阪維新の会への支持に影響を与えていることは「間違いない事実」と分析した。

 ただ大阪維新の会の単独でも支持率は下がっているとして、「議員数が増える一方、個々の活動量・質ともに低下して緩み・弛み・驕りがあり、既得権益化しているように住民からは見られはじめている」と記した。

「組織運営・風通しにも改善が必要との声が内外から出ている」「大阪維新の会の候補だからといって、もはや投票されるわけではない」とも指摘した。

 次なる「旗印」やスローガンを設けることや、地方議員の発掘や育成、透明性のある仕組みづくりを考える方針も示した。

 そんななかで迎えた24年10月27日の衆院選で、日本維新の会は「惨敗」した。不満の矛先は、代表の馬場をはじめとする党執行部へと向かった。

 代表選を行うことが決まり、馬場は出馬せずに退くと表明した。

 立て直しに乗り出したのは、「維新の顔」だった。