東京大学工学部を卒業して清水建設に入り、専務執行役員、社長などを歴任した建設業界の「重鎮」だ。
宮本は23年7月26日、東京都内で朝日新聞の単独インタビューに応じている。
タイプAが「万博の華」と呼ばれる目玉であることを踏まえ、「Aをしっかりできないような万博は、海外からのお客さんも来なくなってしまうし、意味がない。そうならないようにしなければいけない」と話した。

朝日新聞取材班 著
万博協会事務総長の石毛が「年末までに着工すれば間に合う」との認識を示したことについては、「建物にもよる。プレハブ的なものでいいなら、1年あればできるかもしれない」と述べた。
一方で、「業者さんが集中してきたときにどうなるか。結局、開会前はしっちゃかめっちゃかになるんじゃないかという気がしている。だから(石毛が年内着工で)間に合うとおっしゃったのは、すごい自信だなと思う」と語った。
建設業界も含めて開催の機運が高まらない一因に、建設遅れがあるという見方も示した。
「みんなが心配だということが現実になってきているので、盛り上がりに欠けている。ここにきて、もう1年半しかないと、盛り上がりに欠けているとか言っていられなくて、やむをえず何とか間に合わせるというのが、我々としてはものすごい残念なところだ」