睡眠負債が蓄積されると疲労による作業効率の低下を自覚しにくくなりますので、起床後と4時間後の感覚をつかみ、自律神経の状態を知ることが疲れを長引かせないコツなのです。そのほか、睡眠の質チェックはチェック項目を確認してみましょう。
睡眠の質がよくなったかチェック
□睡眠中に一度も目が覚めない
□目覚まし時計がなくても自然に目が覚める
□寝起きのだるさや不快感がない
□肌にハリがあると感じる
□朝食をおいしく食べられる
□通勤電車で座っても眠くならない
□足取り軽く歩くことができる
□午前中、仕事がはかどる
□新しいアイデアが湧いてくる
□起床後4時間に眠気を感じない
目の疲れは自律神経の矛盾が原因
定期的にモニターから目を離そう
パソコンやスマートフォンを長時間見つめていると目の疲労に襲われます。パソコン作業の多いデスクワークをする人にとっては常につきまとう悩みといえるでしょう。実はこの目の疲労の原因も自律神経の乱れにあります。
目はパソコンやスマホの画面のような近くのものにも、遠くの山々にもピントを合わせることができます。近くを見るときは副交感神経が優位になり、遠くを見るときは交感神経が優位になります。ところがパソコン作業中の脳は交感神経が優位に働いているにもかかわらず、近くの画面を見るために副交感神経の刺激が目に送られることになります。交感神経と副交感神経、どちらもフル稼働することになれば神経機能に矛盾が発生し、自律神経のバランスが崩れてしまいます。その結果、目の疲労が発生するというわけです。
とはいえ、パソコン作業をする人にとって、この自律神経の矛盾は避けては通れません。そこで、パソコンやスマホ作業をする際は、20~30分に1回はモニターから離れ遠くを見るなどして、自律神経にかかる負担を軽減させましょう。また、目を閉じて視覚情報を遮断する、立ち上がって血流を促す、水やお茶を飲むなどして胃腸を刺激するのも副交感神経を優位にし、リラックス効果を高めてくれます。