着替えるのが面倒だからといって、部屋着のまま、あるいは夏の暑い季節には裸で寝るという人もいるようですが、それでは睡眠が妨げられてしまいます。人間は汗とは別に皮膚や気道粘膜から常時水分を蒸発させています。寝る際綿など通気性がよく、体を締めつけないデザインのものを着るようにしてください。体温調節がしやすくなり、自律神経にかける負荷を減らします。また、着替える行為が睡眠モードに入るためのスイッチとなって自律神経の切り替えがスムーズに行われ、眠りやすくなります。
起床時間を変えなければ休日の寝だめもOK!
休日の寝だめはコツがある
布団に入った途端に眠りに落ちる人が健康的かといえば、必ずしもそうではありません。理想は布団に入ってから10分くらいで自然な眠気が訪れること。毎夜、5分以内に眠ってしまうほど寝付きのよい人は、脳疲労が蓄積し、いわゆる寝落ちしている状態だといえるかもしれません。日中も強い眠気に襲われているのではないでしょうか。そうであればオフィスの机に座ったままでいいので、15分くらい昼寝をしましょう。もし難しければ目を閉じるだけでもOKです。自律神経が整い、その後の仕事や作業の効率がアップします。
普段の睡眠不足を解消しようとして休日は昼過ぎまで寝てしまうという人もいますが、かえって逆効果の場合もあります。体内時計のリズムを狂わせ、時差ぼけのような症状を引き起こしてしまうのです。正しい寝だめ方法は、起床時間は平日と変えず寝る時間を早くすること。起床時間が遅くなると、その分、脳が活発に活動する時間も後ろにずれ込み、体内リズムが乱れてしまいます。週末に寝だめをしたいなら、寝坊するのではなく、就寝時間を早めましょう。ただし、いつもの睡眠時間にプラス2時間の範囲内におさめるように。休日、2時間以上長く眠れる場合は、平日の睡眠が著しく少ない証ですので、平日の睡眠時間を増やしましょう。