これも教養には限りませんが、50代からでも、これまでやり残したこと、やってみたかったけれどなかなか手が出なかったことにチャレンジするのに遅すぎるということはありません。
50代になって初めて
学んでこなかったと気づく
仕事や生活で忙しく、身につけたいと思いながら何となく時間が過ぎてしまった……そうしているうちに50代になり、会社での先行きもだんだん見えてきて、子供も手が離れるようになった、ようやく少し余裕が出てきたかなという頃に、「あれ、そういえば自分は社会のこと、歴史のことを実はよく知らないのではないか」と気づく。
社会に出て初めて、学んでこなかったことに気づくのです。
50代になり、そういう時期を迎えているとすれば、今こそ、これまで培ってきた経験や知識を、教養に昇華させるチャンスと言っていいでしょう。
終活にはまだまだ早い。でもその少し前の段階で、改めて自分の人生を振り返ってみた時に、残り少なくなってきた人生、衰えてきた体力や好奇心がまだ残っているうちに、後の人生をどう有意義に過ごすか。
「そういえば自分には教養と言えるものが何も身についていない」「仕事のことについてはそれなりに詳しいという自負はあるが、文化的素養が何もない」「オペラや歌舞伎の話もさっぱり分からない」「生まれ育った日本や故郷の歴史について、実はよくわかっていない」という思いを持つ。そういう人は少なくないでしょう。
そう思うからこそ、あなたは本記事を読み始めたはずです。そうである以上、「仕事の役に立つのか」「教養なんて大層なものを、今から身につけるなんて無理だろう」というような余計なことは考えず、興味の赴おもむくまま、気になっていたこと、知りたかったことに対する関心を実行に移し、ずっと読んでみたかった小説や古典を手に取ってみるとか、改めて歴史の入門書を開いてみる、ということから始めてみてはいかがでしょうか。
自分の仕事や関心から
最も離れた本がおすすめ
一足飛びに教養を手軽に身につける方法はありません。それに、教養を身につけるのに、「遅すぎる」ことはありません。この記事を読み始めたところから、もう始まっているのですから。