イスラエルとの12日間の戦争により、イラン政府の指導部が大きな打撃を受ける中、同国の著名な人権活動家の1人は、当局が権力固めのために自国民に目を向ける可能性があると警鐘を鳴らしている。30年間にわたり民主化運動を続け、2023年にノーベル平和賞を受賞した人権活動家のナルゲス・モハンマディ氏(53)は、「イランの人々にとって、状況は戦争前よりも危険になっている」とウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に述べた。同氏が爆撃を避けて身を寄せているテヘラン郊外の村のインターネット接続が悪いため、インタビューは書面で行われた。イランは過去にも圧力を受けた際、支持者を結集し反体制派を抑え込むことで権力を強化してきた。政府は改革派の政治家を排除し、抗議運動を抑圧した上で、活動家を投獄、処刑、亡命に追いやってきた。
イラン民主化の行方、ノーベル平和賞のモハンマディ氏が憂慮
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