米国に次ぐ存在として注目度が急上昇中!
「欧州株」に投資するプロおすすめの投信を2本紹介!

 日本では低コストのインデックス投信が大人気。ただ、米国株型と世界株型以外だと、外国株に投資するインデックス投信の数は限定される。目下、成績好調で急速に注目度が高まっているのが欧州株だが、欧州株のインデックス投信は極端に少ない。現状は、ドイツ株指数連動型と高配当株型の2本だけにとどまる。

 それでは、アクティブ型はどうかといえば「NISAで買える」「複数の販売会社で取り扱いがある」などの条件を加えると、わずか数本しかない。しかし、なかにはプロがおすすめする投信もあるので、そのうちの2本を紹介していこう。なお、1本は欧州株型だが、もう1本は欧州比率が高い先進国株型だ。

 最初に紹介するのは、欧州株型の「フィデリティ・欧州株・ファンド」(フィデリティ投信)。

「フィデリティ・欧州株・ファンド」は、英国・欧州の優良企業に選別投資するアクティブ型投信。投資先の国別トップ3は英国26%、フランス14%、ドイツ13%。業種は広く分散されており偏りがないが、サービスやヘルスケア、生活必需品などディフェンシブな銘柄が多い。

「27年におよぶ運用実績を持ち、長期の成績はベンチマークのMSCIヨーロッパを上回る」と深野さんは高評価。つみたてNISAで買える点も魅力だ。

 続いて紹介するのは、欧州株の組み入れ比率が高い、先進国株型のアクティブ投信「iTrustプレミアム・ブランド」(ピクテ・ジャパン)だ。

「iTrustプレミアム・ブランド」は、高いブランド力を持つ世界の企業に投資。高級ブランドは価格競争に巻き込まれないため、収益力の高い企業が多く、景気減速の影響も受けにくい。欧州の比率が5割超と大きく、投資先の通貨も広く分散されている。

 投資先の業種は消費関連が大半を占めることから「テック株が牽引するS&P500やオルカンと業種がかぶらず、併せて持つのにいい」(篠田さん)

 今までノーマークだった人も、少しずつ欧州株の組み入れを増やし、バランスのとれたポートフォリオを目指してみてほしい!

ダイヤモンド・ザイ NISA投信グランプリとは
ダイヤモンド・ザイでは1年に1回、「NISAで買える本当にイイ投資信託」を部門別にランキングし、上位のファンドを表彰している。人気や知名度ではなく、データを最重視した完全実力主義のアワードだ。「1.どれだけ上がったか(上昇率)、2.どんな時も下がらない(下がりにくさ)、3.ずっと優等生(成績の安定度)」の3つの独自基準で評価を行う。また、非常に人気があり多くのお金を集めているにもかかわらず成績が振るわない投資信託も、「もっとがんばりま賞」として発表している。

<ダイヤモンド・ザイNISA投信グランプリ2025>
[2025年]受賞投資信託30本一覧

日本株総合部門
日本中小型株部門
米国株部門
世界株部門
新興国株部門
リート部門
フレッシャー賞
もっとがんばりま賞
(番外編)インデックス型「最安ランキング」
▼当グランプリの「選定基準」はこちら⇒https://diamond.jp/articles/-/363017