2月3日午前入試の注目校
図6は3日午前だが、国公立の中高一貫校は外してある。男子に比べ、女子の方が1~2点高いため、偏差値50台でも顔触れがだいぶ異なる。ランク入り相当の受検生を集めた学校は、国立の東京大学教育学部附属、東京都立の南多摩と立川国際、神奈川県立平塚の各中等教育学校と川崎市立川崎高等学校附属だった。年々受検者数も倍率も緩和傾向にあり、26年も上がり目は見えてこない点は男子同様である。ランク外だが、川口市立川口高等学校附属は26年から定員を30人増の110人とし、出願資格を川口市内から埼玉県全域に変更するため、人気化することは間違いない。
図6には共学校が7つと、これまで見てきた中では最も多い。それでも過半は女子校という点が共学校と男子校が半々だった男子とは異なる。また、男子は1位成城[2回]が729人も受験生を集めているが、女子は1位でも300人に届かない。3日午前は難関・上位校に向かう受験生も多く、分散している。
1位三輪田学園[3回午前](295人・6.2倍)で、受験者数は数人しか動いていないが、倍率は23年4.8倍、24年5.6倍と上がっている。これ以前の入試回での合格者数の出し方に大きく影響されている様子がうかがえる。2位大妻[3回](250人・3.3倍)も同様だが、こちらは3倍台とだいぶハードルが低い。最寄り駅が同じ両校の偏差値は51と56ですみ分けている。
次は共学校。3位法政大学[2回](220人・5.1倍)は、23年に226人・5.1倍、24年205人・4.8倍と動いているが、合格者数は43人か44人で動いていない。4位成城学園[一般2回](214人・5.2倍)は、23年比で2割弱受験生を減らしている。23年7倍、24年5.5倍と倍率も年々緩和している。
5位偏差値54の富士見[3回](195人・3.2倍)の倍率は、3倍台半ばから緩和している。同45の6位女子美術大学付属[3回](170人・11.3倍)は毎年10倍前後の狭き門となっている。同53の7位東京女学館[一般学級4回](149人・3.7倍)は、23年166人・ 2倍、24年202人・4.8倍の増加傾向から、高倍率を敬遠してか大きく緩和した。26年は何人の合格者を出すか次第だろう。
同じ偏差値58ながら、だいぶ様相を異にしているのが8位と9位の入試回である。8位明治大学付属八王子[A方式2回](145人・5.8倍)は23年比で2割弱受験生が減っているものの、倍率はむしろ上がっている。9位横浜共立学園[B方式](140人・1.4倍)も同じく1割強減らしているが、こちらは倍率も緩和している。
10位日本大学第二[2回](127人・2.3倍)も2割半減らしているが、倍率も緩和している。11位山手学院[B日程](122人・2.8倍)は受験者数が安定的だが倍率はだいぶ動いている。