突然、思いがけないトラブルに巻き込まれたり、当たり前だと思っていた日常が変わってしまったりすることもあります。自身が体調を崩してしまったり、家族のケアが必要になったりして、予定していた作業日を使えなくなるということは頻繁に起こります。それらが自分に限らずチームのメンバーにも発生し得ることを考えれば、こうした予定外の事態はむしろ日常茶飯事といえるでしょう。
昨今では、気候変動による異常気象などで輸送機関が止まることも頻発しています。そのために必要な資料が期限までに届かなかったり、予定していた出張が中止になったりすることも珍しくありません。物価の高騰に伴って見積もりを取り直さなければならなくなったり、納期が遅延したり、そのたびに新たなタスクが次々に追加されるということもよく聞く話です。
このように、予定を変えて対応しなければならないことが起きたとき、できるタスクにはなるべく早めにとりかかっておいたことで、「助かった」「あのときやっといてよかった」と安堵した経験が、私には何度もあります。少しオーバーかもしれませんが、「前倒しておいてくれた過去の自分に救われた」と思うこともありました。「今やっておこうか、後に回そうか」と迷ったときは、できる範囲で早めにやっておく。それによって失敗することもあるかもしれませんが、過度な前倒しにならない限り、大きな損はしないはずです。
共同作業が必要な場では
両者の意見がぶつかることも
職場で同僚と過ごしたり、家族や友人と余暇を過ごしたり、私たちは多くの時間を他者と共有しながら生活しています。職場においても家庭においても、他者と共同作業を進めていく場面で、先延ばし派と前倒し派がぶつかることもあるでしょう。
我が家においては、すでにさんざんお伝えしているように、私は前倒し派、夫は先延ばし派です。この特性の違いは、2人の家事や仕事の進め方に如実に表れます。