飛躍に繋がるのは
「見てろよ」より「やりたい」

 私は10代の頃から、「日本で有名人になるんだ。だから日本に行く」と言っていました。クラスメートはみんな、鼻くそが出るくらい鼻で笑ってましたよ。みんなの鼻くそがちょっと飛んできたほど(笑)。

 いいのよ、笑われたって。

 自分が何かやりたいことがあるのなら、黙っていると何にもならない。たしかに恥ずかしいかもしれないし、「なんだ、それ」と笑われるかもしれない。でも、何かを“発する”ことが大事なんですよ。

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 やりたいことを口にして誰かから笑われた時、「いつか自分が鼻で笑ってやる」というようなガッツはあっていい。だが、「“復讐心(ふくしゅうしん)”はもたないほうがいい」とLiLiCoさんは言う。怒りだけで突き進むような人は、汚く、見苦しく感じられるからだ。バカにされた時、「見てろよ」というような怒りに近い感情は、一番最初の原動力にのみ使い、実際の飛躍は「やりたい」というその思いによって動いていく。
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 とにかく新人、シャイボーイ、シャイガールは自分の口を「貝にしないこと」ね。アサリもシジミもいつがおいしいかって言ったら、口を開いた時でしょう。『私は貝になりたい』という映画もありましたが、今、貝のあなたはぜひ口を開くこと。

 一度のNGで諦めないで何度も言ってみたり、アイデアをちょっと工夫して今の時代に合わせた形で提案してみたり。

 どんな会社でも“みんなが集まるタイミング”ってあると思うんですよ。いくら個人で取り組む業務が多くても、この社会は人でつながっている以上、朝礼やミーティングなどの場があるはず。そこで「こちらからアイデアを出してもいいでしょうか」と聞けばいいじゃない。

 一方で、上の方は「聞く耳をもつこと」も必要ですね。今の若い子たちは動画の編集もできるでしょうし、ビジネスでSNSを使う取り組みがきっと得意でしょう。新人の方がバズらせて、会社が立て直された例もあるはず。だからアイデアを出して会社を良くしようと考えている人材を大切にしてほしいと思います。