発信の際に大切なことは次の3点です。

・継続すること：続けることが何より大切です。まずは3カ月と決めて、やりきりましょう。
・相手にとって価値のある情報を届けること：自分が発信できるテーマの中から、相手の役に立つ内容を優先的に発信していきましょう。
・言葉のインパクトを意識すること：誰かを批判したり、否定するような発言は避け、ポジティブで建設的な表現を心がけましょう。

　日々の発信を通して、自分のキャリアテーマや価値観を他者に伝えることは、思わぬチャンスや繋がりを生むきっかけにもなります。自分の発信が、誰にどんな風に伝わっているかを検証できるのもSNSのよいところです。

　株式会社Misocaから株式会社キャスターに転職したキッカケはXでの発信でした。当時の上司が私の発信を見ていて、「エンジニア採用に詳しい人だから、サービスを任せたい」と思ったようです。

職務経歴書の書き方ひとつで
その後のキャリアが大きく変わる

　キャリアや転職のためとはいえ、いきなりSNS発信は難しい……と考える人は、「職務経歴書」に取り組んでみるのがよいでしょう。

　多くの人にとって、「職務経歴書は、転職活動時に必要だから作成するもの」という印象が強いかもしれません。

　しかし、職務経歴書をただの「応募書類」ではなく、「自己発見ツール」や「自分企画書」として位置づけると、私たちのキャリア形成にとって大きな意味を持つものへと変わります。

　現在転職活動を考えていない場合でも、「自分企画書」としての職務経歴書は作成することをお勧めします。これにより、これまでの経験がもたらした学びや強みを問い直し、未来のキャリアを描くための指針を得られるでしょう。

　また、一度作成した職務経歴書は、定期的に更新していくことでキャリアの進捗を確認し、自己成長を促す「羅針盤」としても機能します。

　さらに、自己点検のポイントとして、次の観点を加えるとよいでしょう。

・これまでと比べて、できることが増えているか
・再現性のあるプロセスが確立されているか