多くの人が自分の欠点を修正することが成長につながるという固定観念があると感じます。それがゆえに自分のダメな部分を探すクセがついていき、自信を見失うことがあるのです。
「ダメなところ探し」状態では
自信はどんどん削られる
「セルフイメージ」という言い方をしていますが、自分に自信がある、自信がないといった感覚がどのようにしてでき上がるかを解説します。
自信は、過去に経験した記憶が大きく影響します。過去の記憶とは図1にもあるように、「できごと+感情」がセットになったものです。

たとえば、私の好きな食べ物は焼肉です。なぜ焼肉が好きかを考えてみると、「美味しいから」「友達と行って楽しいから」。こんな風に焼肉を食べるという行動に対して、プラスの感情が記憶されています。プラスの感情をたくさん味わうと、自分の中で「これは好きだ」という感覚がつくられるのです。
反対に、食べるという行動をしたときに「美味しくない」という感情を味わえば、「嫌い」になっていきます。
スポーツに話を戻しましょう。練習をたくさんすれば自信がつくかと言うとそうではない場合があります。試合に出られれば、自信がつくかと言うと、それだけで自信はつくられません。「嬉しい」「楽しい」「達成感」などの“プラスの感情が動くこと”で自信が構築されていくのです。
冒頭の「ダメなところ探し」している状態に陥ると、自信はどんどん削られていきながら試合が進むのです。
「ボーナス型」と「積み立て型」
自信には2種類がある
自信には2つの種類があると考えています。
「ボーナス型」と「積み立て型」です。
