三つ目のポイントは
「添加物」
そして三つ目の特徴は、できる限り「添加物」の少ないアイスを選ぶことだ。
無添加信仰になれというわけではないが、同じ価格帯で添加物が少ないものがあるのであれば、わざわざ多いほうを選ぶ理由がない。100円台の価格帯の市販アイスでも、血管に負担をかける植物油脂や液体の糖分、添加物が含まれるアイスもあれば、ほぼ乳製品、卵黄、砂糖のみで作られているアイスもあるのだ。
チョココーティングされたアイスも、余計な油分や添加物が多く含まれやすいという。小山氏はチョコアイスが食べたい時には、カカオ分70%以上の高カカオポリフェノール入りチョコレートを自ら包丁できざんでアイスに混ぜるとか。抗酸化作用のあるカカオポリフェノールが細胞の老化を防ぐから、たしかにこれなら老けないアイスになる。
「個人的には小豆で作られた氷菓も好きです。夏に消耗されがちなビタミンやミネラルが豆から摂取でき、乳製品のアイスにはない食物繊維も補え、カロリーもぐんと低い。ダイエット中にも向いていますよ」




「一方で脳を使う受験生や活動量の多い人は、乳脂肪分たっぷりのアイスクリームもいいですね。大切なことは、食べる時に成分表示(原材料)を見ながら味わうこと。その味と食後の体調を、自分の中で小さなデータベースのように記録すれば、個々に合った“老けないアイス”が見つかるのではないでしょうか」
小山氏の料理教室に通う生徒の中には、さまざまなアイスを朝食がわりに食べる人もいるそうだ。何も食べないよりは、夏に食べやすいものを体に入れるのは悪くないのだが、胃の調子が悪い人が冷たいものばかり摂取すると、ほかの食品が消化されにくいことがある。体が冷えすぎると代謝が落ち、さまざまな機能が低下する恐れもある。
残暑厳しき折、食べすぎに気を付けつつ、老けないアイスを選び、楽しみたい。
(1)カロリーは200キロカロリー程度に。間食に350キロカロリー以上のハイカロリーはNG
(2)糖分と油分は何を使っているか。乳製品由来の乳脂肪はOK、砂糖も可。一方で植物油脂(油分)や果糖ブドウ糖(糖分)が入っているもの、それが原材料の前半に表示されている商品はなるべく避ける
(3)同価格帯の商品の中で、添加物が少ないものを選ぶ