GoogleはYouTubeも運営しています。

 YouTubeは言わば、クリエイターと広告主、視聴者をつなぐプラットフォームです。さまざまなクリエイターが動画を配信し、再生回数に応じて収益を得られます。再生回数が増え、コメントが増え、投げ銭(スーパーチャット)が増えればクリエイターのモチベーションは高まり、より質の高いコンテンツが配信され、視聴するユーザーはさらに増える……そんな好循環が生まれます。

あなたに響いてしまう広告が
AIによって瞬時に表示される

 Metaはユーザーのプロフィール情報や投稿、フォロー、「いいね!」といったデータを活用して、FacebookやInstagramでターゲティング広告を展開しています。

 SNSは個人データの宝庫です。広告主は年齢や性別、興味関心、行動履歴など詳細なセグメントに基づき、ターゲットへ効果的にアプローチすることが可能です。広告のリーチ数とユーザーエンゲージメントを最大化することで、広告収入をスケールさせているのです。

 こうしたプラットフォームには、実に多種多様な広告フォーマットが展開されています。

 検索結果に表示されるテキスト広告やショッピング広告、あらゆる広告枠に表示されるディスプレイ広告、InstagramやFacebookのストーリー広告、スキップできず必ず観ることになるYouTubeのバンパー広告(動画の途中に挿入される短い動画広告)やインフィード動画広告、アプリストアのインストール広告など、列挙すればキリがありません。

 それに加えて、どのような広告フォーマットが効果的なのか、サービスやプロダクトごとに適切なクリエイティブと掲出方法がAIによって瞬時に選定され、適切な組み合わせで効果的に表示されるのです。

ステマが規制されるも
SNSが新しい見えない広告に

 広告であることが明記されていない広告、いわゆる「ステルスマーケティング(ステマ)」は、2023年10月の景品表示法改正で違法となりましたが、まだまだ「広告に見えない広告」は数多くあります。