また、最初からすべてアナログでチャレンジすると、できないことが多く途中でギブアップする可能性があります。

 火起こしができなければガスコンロで代用したり、料理に失敗したときのためにレトルトカレーも持参したり、困ったときに必要なものは親が準備しておいたほうがいいでしょう。

 キャンプ場がどんなところか親子で調べたあとは、子どもが持っていくものを自分で用意します。そのときは適宜、親が声かけをします。

「朝、昼、夜にそれぞれ必要なものは?」「寒いとき(暑いとき)はどうする?」「天気予報は?」「雨や風が強くなったらどうする?」「虫除けの対策は?」「山(川や海辺)でどんなことして遊びたい?」「キャンプ場で何を作って食べたい?」など、現地で起こりうる可能性があることを質問するといいでしょう。

 その質問を受けて子どもが考えることで、想像力、計画性、段取り力などが身につきます。キャンプ場はアナログな世界ですが、調べものをするときはWEB検索もどんどん活用してください。

準備・計画・行動を任せると
子どもの力は驚くほど伸びる

 キャンプ場と準備するものが決まったら、計画と役割分担を子どもが考えます。

 出発から帰宅するまでの大まかなタイムスケジュールとやることリストも書き出します。

 たとえば食材を買うお店1つとっても、近所で買って行くより、キャンプ場に行く途中にある道の駅で買ったほうが地元の食材を調達できます。

 そこまで子どもが想像できなければ、「キャンプ場がある○×県は今の季節、○×が美味しいんだって」とヒントを与えてあげましょう。

 買い出しも子どもが好きなものを買い、それをどう調理して食べたいか決めます。キャンプはすべて実験のようなものですから、失敗も楽しめるいいチャンスです。

 テント張りや火起こし、料理、片づけなど現地でやるべきことはたくさんあります。

 誰が何を担当するのか子どもに考えさせると、焚き火や料理はやりたがっても、片づけはやりたがらないなど、自分勝手な意見を言う子もいると思います。

 その場合、どうすればチームとしてみんなが公平に気持ちよく役割分担できるか考えさせてください。チームワークを考えることで協調性が身につきます。