考える子ども写真はイメージです Photo:PIXTA

「うちの子、何が得意なんだろう?」――そんな悩みを抱える親は少なくないし、子ども自身も気づいていないものだ。ところが、そんな彼らの才能は、8つの脳タイプに分類することで見えてくるという。※本稿は、加藤俊徳『子どもの脳は8タイプ 最新脳科学が教える才能の伸ばし方』(SBクリエイティブ)の一部を抜粋・編集したものです。

人間の脳は21歳まで
大きくなり続ける

 子どもの脳の成長についてお話ししておきましょう。

 生まれたばかりの赤ちゃんの脳は約380グラムです。それが生後4~8カ月の脳の重量はおおよそ600グラム、2歳までに約1000グラム、3歳までに約1200グラム、……という具合にどんどん重くなっていきます。

 これは物理的に脳が大きくなっている、質量が増えているということであり、男性は、19歳から21歳のときに平均1450グラムともっとも脳が重くなります。女性は、16歳から18歳で平均1340グラムとピークを迎えます。

 ただし脳の細胞数は1歳くらいからどんどん減っていきます。それなのに質量が増えるのは、1つひとつの細胞が成長して、長く大きくなり、細胞間同士のネットワークの密度が上がるためです。

 では21歳を過ぎると脳は成長しないのかというと、そのようなことはありません。

 脳細胞同士のネットワークは、脳の重量が最大化した後にもどんどん構築されていきます。

 情報が行き交う網目が緻密(ちみつ)になることで、だんだんと複雑な情報処理が可能になっていくわけです。