ステータスで個性を表現する
――たしかに言われてみればそうですね。
びーやま:しかも、学生の本分は勉強なわけで、学歴をみればある程度勉強をコツコツ頑張ってきたかどうかもわかりますから、学歴でフィルターをかけるのは合理的だとも思います。
――でも、高学歴でも大学でサボっている人もいますよね?
びーやま:そういった人は、面接に進んでから普通に落ちます。まわりは高学歴かつ努力を続けた人ですからね。学歴フィルターはなにも万能なものではなく、あくまで足切り目的なので、しっかりそのあとの面接等で正当に評価はなされていくと思います。
加えて、学歴はそこそこでもTOEIC800点以上や英検1級、ほかにも難関資格取得のように書類だけでわかる実績があれば、学歴フィルターを突破できる可能性は大いにあると思います。
なので、学歴がない=ダメなのではなく、学歴がなければないなりに、「自分はできる人間」というのをどのように表現するかが大事だと思います。
――そういった学生がいたら目立ちそうですね。
びーやま:そうなんです。たとえば日東駒専で「TOEIC満点です」みたいな学生がいたら、話聞いてみたいって思うじゃないですか、それで会って話を聞いてみたら「受験後もコツコツ英語の勉強を続けていた」となったら、「この子は頑張れる人だな」って評価には当然なりますよね。
しかも、これは個性も見ているからこその評価ですから、結局は個性を表現する足がかりとして学歴をはじめとするステータスがあるんだと僕は思います。
――最後に学生にメッセージをお願いします。
びーやま:大人はみんな、皆さんの個性を見たいと思っています。ですから、できればその個性をわかりやすい形で表現してほしいです。
なにかきっかけさえあれば、きっとさらに皆さんに興味を持つ人は増えますから、今のルールになっている背景を考えて行動してほしいと思います。
――本日はありがとうございました。勉強になりました。
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』のツッコミ担当。早稲田大学教育学部卒。高校時代の偏差値は37だったが、1年間の浪人を経て早稲田大学に入学。大学時代は起業・自主退学・復学など、さまざまな経験をしたのち、大学受験のすばらしさに気づき現在に至る。甘いルックスと鋭いツッコミ(たまにポンコツ)で視聴者の心を掴んでいる。決め台詞は学歴モンスターの相方・高田ふーみんを制止する「ヤメロオマエ」。
高田ふーみん[協力]
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』にて「学歴至上主義」を貫く学歴モンスター。京都大学経済学部中退(現役合格)。学歴を絶対の価値基準とする偏った思想を持つヒール役として受験生や大学生を中心に人気を博している。決め台詞は「Fランやないか」。