いろんな人がいるのだから
人間関係は疲れて当たり前
人間関係は相手があってこそ成り立つもの。そして相手は機嫌のいい人、不機嫌な人、穏やかな人、怒りっぽい人……実にさまざまです。
友達なら気の合う人を選んでつき合えますが、職場の上司や同僚、子どもを通した保護者同士の関わりなどの場合は相手を選ぶことができず、環境もバックグラウンドもバラバラの人たちがぶち込まれてくるわけです。
だから「よく知らずに仲よくなった人が実はややこしい人だった」みたいな話、よくありますよね。
いろんな人がいるわけなので、人づき合いに疲れを感じてしまうのも、ある程度は自然なことかもしれません。
なかには「どれだけ親しい人とでも会うと疲れる」という人もいます。
特にいろんなことに注意を払いすぎてしまう人は、入ってくる情報量が多くなります。しかも、それは誤った認知をもとにしていることが多いんです。
たとえば「相手が頭をかいていた」くらいなら、多くの人は記憶に残らないでしょう。でも注意を払いすぎてしまう人は、「相手が自分の話に退屈して頭をかいちゃったんじゃないか」などととらえて、それが情報として入ってきちゃう。それだけ脳が情報処理をするわけですから、そりゃあ疲れますよね。
それくらい認知しているもの、見えている景色って人それぞれ違うんです。
だから、「自分と人とでは見えている世界が全然違う」という考え方はめちゃくちゃ大事です。そうすると、何か嫌なことがあっても「しょうがないよな、いろんな見方をする人がいるから」と受け止めることができるようになります。
SNSで心乱されないために
持っておきたい感覚とは
今、SNSなどではさまざまな声が飛び交っています。なかには怒りや不機嫌などのネガティブな感情をあらわにした投稿もいっぱいあります。
ネットがなかった時代は、そうしたネガティブな感情を他人が表出しているのを見る機会はそこまで多くなかったですよね。みんな家で「イライラするな~」なんてごちゃごちゃ言っていたことが、今はSNSなどに書けてしまうようになったので、昔よりも他人の感情が目に入ってきやすくなったといえるかもしれません。