最近では「学習習慣」というキーワードを使い、早めに塾通いへ誘う傾向も強まっています。

 大事なことは、子どもが塾に行くかどうかよりも、子どもが主体的に学べているかどうかです。

 塾に行っている理由を掘り下げて聞くと、「親が安心したい」という心理が出てくることがとても多いのが現状です。

 その結果、数年後に「塾に行ったのになんで勉強していないの?」「いくらお金をかけたと思っているの!」と腹を立てている保護者に遭遇したことも一度や二度ではありません。

 塾に通うメリットは、

・受験に合格するためのテクニックが学べる
・勉強の仕方が学べる
・他の子と比較して、自分のポジションがわかる
・定時に勉強する環境がある

 だと私は考えています。

「ケアレスミスが多い子」の親が無意識にやりがちなNG言動とは?『自分から学べる子になる 戦略的ほったらかし教育』(岩田かおり、ディスカヴァー・トゥエンティワン)

 その一方で、塾へ通うことのデメリットもあります。それは、教えてもらわないと学べない人間になる可能性があることです。

「勉強=やらされるもの」という考え方が子どもに刷り込まれると、どうしたって学びすべてが受け身になります。

 塾は依存するのではなく、活用するもの。

「塾に行っているから安心」ということは決してありません。大事なことは、塾に行っていようがいまいが、子どもが主体的に学ぶことです。