
政治家に求められるのは、資質か、才能か。それとも、もっと別の要素なのか?議員として長年第一線に立ち続けてきた野田聖子と辻元清美は、「政治家の仕事なんて誰でもできる」と語る。特別な人間だけしかできないと思われがちな議員のイメージについて、ジャーナリスト・長野智子を交えて語る。※本稿は、野田聖子、辻元清美『女性議員は「変な女」なのか 私たちの議員生活30年』の一部を抜粋・編集したものです。
政治家は命がけじゃない
本当に大変なら辞めている
長野智子(以下、長野) 私が「女性の国会議員を増やしたい」という話をすると、「女の人がやりたがらないんじゃないの」って、よく言われるんですけど、希望者はたくさんいるということですよね。
おふたりが講師をされていて、私が審査員をやっている、村上財団のパブリックリーダー塾にも、20名の枠に200人ぐらい応募がありました。
辻元清美(以下、辻元) 若い女性が多いよね。
野田聖子(以下、野田) 希望者はいますよ。
辻元 でも政治と金の問題がクローズアップされたり、世の中では、政治家っていう仕事が魅力のないものになっているのかも。
野田 よく政治家は大変だとか、命がけだって言うけど、命なんかかけてないよと。いろいろな人の話を聞いて、ワクワクさせてもらっているじゃんって思うのね。いたずらに政治家が悲劇的に、こんなに頑張ってるのに理解されないんですって言うけれど、だったら辞めればいいじゃんっていう世界で。
辻元 そうそう、立候補しなきゃいい。