「醤油なし」でも
刺身は十分おいしい!

 今回、日本を初めて旅行して驚いたのは、日本は、私たちセリアック病の患者が「食」を楽しむのに最高の場所だということです。

 日本に滞在中、本当に体の調子がよかったんです。醤油には気をつけなくてはならないですが、和食の多くはグルテンフリー。滞在中はずいぶん刺身も食べました。アメリカとは違って野菜も魚も新鮮なので、そのままでも十分おいしかったです。

 それから、日本にはグルテンフリー対応の飲食店がたくさんあり、しかも1つもハズレがありません。

たんたんうどん絵空事の「豆乳タンタンうどん」=2025年5月24日、東京都渋谷区 写真提供:アレックス・リビングストン

 日本のカフェやレストランが、「米粉」「玄米粉」をとてもうまく活用して、斬新で創造的な料理を作り上げていることに感動しました。アメリカでは、これほどおいしいグルテンフリー料理を絶対に味わえません。

「英語があまり通じない日本の飲食店で、いかに自分がセリアック病であることを伝えるか」という問題はありましたが、私の場合は「私はセリアック病の患者です。これらのものが食べられません」と日本語で書かれたカードを常に持ち歩き、注文時に見せることで、どの飲食店でもスムーズにグルテンフリーのメニューを注文することができました。

ハーバードの学生たちが
オニツカタイガーに夢中になる理由

 日本では、食べ物だけではなく、多様なファッションにも魅せられました。

 東京・原宿の古着屋では手作りのヴィンテージスカートを購入し、銀座のオニツカタイガーの直営店では、人気のスニーカー「MEXICO 66」を買いました。

 ハーバードビジネススクールの学生の間でもオニツカタイガーのスニーカーは話題になっていて、「ジャパン・トレック」の参加者もこぞって銀座の店に買いに行っていました。