しかし、どれだけ完璧な暑さ対策をしても、夏の屋外での活動で『汗』をゼロにすることは不可能だ。そして、この汗の始末こそが、プロの配達員とそうでない人を分ける、もう一つの重要な暑さ対策だ。
配達の際、私は念のため、着替え用のシャツを1枚常備している。衣類はポリエステル100%、通気性と速乾性に優れたスポーツタイプのものを使用している。もちろん水分補給と塩分補給は意識的に行っている。
このように私はかなり熱心に暑さ対策に取り組んでいる。しかし配達員によっては、私からすると首をかしげてしまう人が一定数混じっている。気合いを感じない暑さ対策で、「ウーバーイーツ配達員全体の評判」まで下げかねない人がいるのだ。
私が調べたところ、配達員の中には暑さ対策として、パチンコ店で休む、デパートのベンチに座りこむ、頭から水を被る……などを行っている人がいるようだ。
うだるような暑さが続いている今、熱中症にならないためにも、エアコンの効いた室内に退避することは完全に正しい。私自身、ケースバイケースで飲食店に入り、ドリンクを1杯注文して涼むこともある。
しかし、配達員の中には清潔感のない人が散見される。仕事の特性上、しょうがない部分があることは承知しているが……。この事実を「言い訳」にして、努力を怠っている人も少なくないのではないか。
特に「ニオイ」に関しては要注意だ。汗をかけばニオイが出る。本人は気にならないかもしれないが、周りは迷惑しているかもしれない。
SNSの投稿には「配達員から酸っぱいニオイがする」「汗臭い配達員が受け取りにきた」など、配達員のニオイに関する投稿が散見される(タバコのニオイに関する投稿も少なくない)。
私自身、「これはちょっとキツイな」と鼻をつまんでしまうような、異臭を放つデリバリー配達員に遭遇したことが何度もある。
一時期ネットでは「配達員ガチャ」という言葉が流行ったが、清潔感の欠如した配達員はまず間違いなく「ハズレ」に分類されてしまうだろう。
「清潔感の維持」は暑さ対策の新常識
指摘しにくいから自分の力で対策を
繰り返しになるが、ブルーカラーの仕事の特性上、ニオイに関してはどうしてもしょうがない部分があることは、理解もするし共感もする。