
些細なことでイライラしたり、人間関係にモヤモヤを抱えたり…。それらはすべて「べき思考」のせいかもしれない。気づかぬうちに人間関係をギクシャクさせるそのクセを見直せば、日々のストレスを劇的に減らせるはずだ。※本稿は、安藤俊介『そんなに怒らニャくてもいいんだよ ネコと学ぶ心が軽くなる方法』(宝島社)の一部を抜粋・編集したものです。
理想を押しつけるほど
人間関係はこじれていく
相手に理想を求めるのは良いことなのか、してはいけないことなのかは、ずっと昔から言われていることです。ここではそれが良いことか、悪いことなのかは、いったん横へ置いておきます。
ただ、ここで言えることは、あなたが相手に理想を求めるのが自由なように、相手はあなたの理想にこたえる自由も、こたえない自由もあるということです。
逆も同じですね。誰かがあなたに理想を求めるのは自由ですが、あなたにはそれにこたえる自由もこたえない自由もあります。
お互いに自由だけれど、お互いに理想に近づくことに合意があれば、その関係は健康的なものといえます。
その一方で、どちらかが無理やり理想を押しつけるようなことがあると、その関係は決して良いものにはなりません。
中国の論語に「過ぎたるは猶及ばざるが如し」とあります。何事もほどほどがちょうどいいということです。
advice
理想を相手に伝えるのは問題ありません。そのうえで相手がその理想についてどう思うか聞いてみることが大切です。
理想を相手に伝えるのは問題ありません。そのうえで相手がその理想についてどう思うか聞いてみることが大切です。
小さな怒りを消すには
「べき」思考をなくすこと
自分の中にある「べき」が裏切られると怒りの火花が散ります。