私は、二十一世紀倶楽部(編集部注/1987年に著者が仲間たちと設立した異業種交流団体。21世紀における人材創りが目的)の活動の一環で「リバティ・オープン・カレッジ」と称して、現役の総理大臣から大企業の経営者まで、多くの著名人を招いて講演会を実施してきました。講演を引き受けていただいた方に対しては、関係が続くよう、アクションを起こし続けることを意識しています。
何もないときほど
連絡をとることが大事
定期的に、時候の挨拶をして、二十一世紀倶楽部の会報誌を送り、誕生日にはプレゼントを贈りました。また、秘書が交代したと聞けば、すぐに新しい秘書の方に挨拶にうかがいました。人が代わるのは、関係性のステージが切り替わる節目。このタイミングを「再接点のチャンス」と捉えられるかどうかで、その後の関係の密度が変わります。
普通に考えたら1度きりの関係になってもおかしくないような大物に対しても、そういう接点が維持できていれば、またご一緒できる機会が来るかもしれないのですから。
新卒で入社した会社を定年まで勤め上げるという人は、いまや少数派です。転職やキャリアチェンジが当たり前になった今、人とのつながりも職場を超えて続けていく必要があるといえるでしょう。
私自身も大広(編集部注/広告代理店)から有線ブロードネットワークス(編集部注/現USEN)に移った際、それまで培ってきた人脈に何度も助けられました。
転職する後輩がいれば「連絡先、教えろよ」と声をかけ、音沙汰がなければ「最近どうしてる?たまには会おうぜ」と電話をかけてみる。部署や業界が変わっても、以前一緒に仕事した人には「こんなことを始めたんだけど、ご一緒できそうな案件があればぜひ」と伝え続ける。そうすると、実際に仕事につながることも少なくありません。
大事なのは、「連絡をとる理由がないから遠ざかる」のではなく、「何もないときほど連絡をとる」という姿勢です。
近況報告や飲み会の誘いなど、きっかけはなんでもかまいません。「あなたとの関係を大切にしている」という気持ちが相手に伝わることが、関係を絶やさない鍵になります。