また記憶力がいいと、業務を進める上でも有利です。社内でとあるプロジェクトを進めるにあたり、外部の協力を得ながら進める必要がありました。その際も、「確かこういったことをお願いするにはCさんの会社がぴったりではないか。新規事業のトライアル企業を募集していると言っていたし、コストを抑えつつもしっかりと対応してもらえるのではないか」と思い出し、無事に成功を収めることができました。

 リファラル採用でも有効です。社内で新しいポジションの採用を始める際に、「確かこの前会った方が、転職を考えていると言っていたな。次はこういう分野でチャレンジしたいと言っていたし、声をかけてみよう!」と動き出せます。それがきっかけとなり、ご縁があって入社いただいたこともあります。

 記憶力がいいことで、巻き込み力が上がります。巻き込み力があるとビジネスを円滑に進めることにつながるので、信頼や評価も得やすく、好印象を作ることができます。

語彙力は“空気を和らげる力”
難しい言葉を使うことではない

元受付嬢CEO写真はイメージです Photo:PIXTA

 私の周りで好かれている人の共通点。それは語彙力がある人です。

 私自身も語彙力がある人に好印象を抱きます。私なりに分析をしたのですが、なぜ語彙力があることで好印象を作ることができるのか、大きく理由は二つあると思います。

 一つは、伝えたいことをシンプルかつ的確に伝えることができる。もう一つは、ユーモアや温度感を取り入れながら会話することができるという点です。

 ビジネスシーンでは、伝えたくないことを伝えなければいけない、また個別ではなく、人前で指摘しなければいけない場合も多々あります。語彙力があることでTPOに応じた言葉をチョイスすることができ、場の空気を壊すことなく伝えることができるのです。

 さらには、誤解を生むことなくシンプルな指摘を行うこともできます。