この時期、皮肉な話ですがNHKや日テレ、TBSやテレビ朝日などの地上波はこぞってWBCをニュースで伝えるでしょう。試合の放映権がないだけで、ニュースの放映はできるのです。人気の世界的イベントですから当然、ニュースではトップで試合の情報が流れます。

 そして2026年の日本代表の顔触れを想像すれば、前回同様、厳しい状況から試合を勝ちあがってくれることが期待できます。決勝ラウンドに入り、準々決勝、準決勝と国民のボルテージは最大限に上がっていくでしょう。

 結局のところ予想できることは、こういった地上波テレビのニュースが、ネットフリックスの新規会員獲得のための後押しになります。皮肉なことに視聴者が求める情報を報道すればするほど、テレビ局はライバルを育て自分たちは衰退に向かうことになるのです。

《後編はこちら》残念ながら、WBC独占配信でNetflixは大儲けです…150億円の放映権料をすぐに回収できる“最強の戦略”とは?