土曜に手帳を開いて
1週間の計画を立てよう

 では、オフはどこから始まるのでしょうか。先ほどの仕事の起点の話と同じで、オフはその日の仕事が終わった時点から始まります。

 いいかえると、その日の仕事が終わった瞬間からオフが始まり、そのオフとは次の日のための準備の時間となります。すなわち、睡眠時間も含めて翌日までの時間をフル活用し、肉体的な疲れがあれば体を休め、時間的余裕があれば次の日のための活力アップの手段を試みることになります。これがオフファーストで行うべきことと考えられるのです。

 先ほど、仕事の起点について1日単位で考えたとき、その日の仕事はその日の朝から始まるのではなく、前日の仕事が終わったところからスタートしていると考えようと提案しました。週単位で考える場合も、同じ方針をあてはめましょう。通常1週間は月曜日から始まり、週の終わりの土日が週末の休息日という流れになっています。土日は1週間働いた疲れを癒す日のように見なされてきました。

 しかし、この週末2日間のあり方の意識を変えてみたいのです。週のスタートが土日の2日で、その後に平日の5日が続くと考えてみませんか。

 そして、土曜日に手帳を開き、来週の平日の5日間で自分がやるべき仕事を前もって検討してみましょう。予定されるスケジュールを踏まえて、週の初めの2日間をどう過ごすかを考えます。もし週明けの平日に忙しい日が続くようなら、土日の2日に攻めの休養を行って活力をしっかりとたくわえ、次の5日間に臨みましょう。

「平日5日間の疲れを週末2日間で癒す」のではなく、「2日間の休日でしっかり充電し、それを5日間の活動で使う」という発想に切り替えるのです。こうした発想転換を行うことによって、自分の行動も変わってくるはずです。