
プレゼンやスピーチなど、大勢の前で話をするのは緊張してしまうもの。上手に伝えられるようになるには、失敗と改善を繰り返していくしかないのだが、そこには大きな2つのハードルがあるという。テレビ東京「WBS(ワールドビジネスサテライト)」のメインキャスターである豊島晋作が、ビジネスシーンでも使える「伝え方」のポイントを解説する。※本稿は、豊島晋作『「伝え方」の本質』(日経BP)の一部を抜粋・編集したものです。
まずは自撮り動画で
自分の話し方をチェック
まずは、スマホなどで自分の話している様子を撮影し、自分の話し方を直視することです。これが越えなければいけない、1つ目のハードルです。手に持っているスマホで自分が話すのを撮影するというのは、はっきり言って億劫で面倒な作業です。そして、人はとても面倒くさがりです。
ただ、改めて言うと、映像で自分の姿をチェックすることが最初のスタートラインです。それ無しには、自分の伝え方の何が悪いかが腹落ちして理解できないからです。
まず、カメラは、なるべく50センチから1メートル程度の近い距離から撮ることが重要です。その上で、例えば以下のような気付きを得てください。
「思ったより声が小さいな」
「無駄な音が多いな」
「話し方がボソボソしていて分かりづらいな」
「姿勢があまり良くないな」
「もう少し身ぶり手ぶりを大きくしたほうがいいかもしれない」
ここでは聞き手に感想を聞いたり、友人や家族からフィードバックをもらったりすることが重要です。ただ、まずは自分で自分の力を知りましょう。