「スマホ連動機能がついているものなら、動きを検知したときにスマホに通知が届くよう設定できます。もし不審者が写っていた場合はすぐに通報できるメリットがあります」(※通信状況などにより若干のタイムラグが生じることがある)

 ただし、屋外では風で木が揺れたり、猫が横切ったりするだけでも反応してしまうことがある。そこでおすすめなのが、より精度の高い「AI検知」機能。AIが映像を解析し、「人物」や「車両」など特定の対象だけを識別して通知してくれるため、不要な通知を大幅に減らすことができる。

 3つ目は、不審者が写っていたときに、アプリからサイレンを鳴らしたり、通話機能で威嚇したりできる「サイレン・通話機能」の有無(スマホ連動型を選んだ場合)。侵入窃盗を未然に防ぐために威力を発揮する。

「壁の材質はどんなんだっけ…」
設置方法も事前にチェック

 設置のしやすさもチェックしたい。設置方法は、ビスやベルトでの固定、クリップ式などさまざまだが、壁に固定するタイプの防犯カメラを選んだ場合、壁の材質によって取り付け方が変わる。

「壁が木材であれば、ドライバー1本で比較的簡単に設置できますが、コンクリートの場合、ドリルで下穴を開ける必要があるなど、作業のハードルが多少上がります」

 事前に材質を確認して必要な工具を準備したり(ホームセンターでレンタルできる工具もある)、ホームセンターの取り付けサービスを利用したりと、対策を立てよう。

 設置のしやすさにも影響してくるが、「電源方式」も重要な確認事項だ。屋外に防犯カメラをセットする場合、製品によってはACコンセントが必要なものもある。もし、屋外にコンセントがない場合は、ソーラー充電式やバッテリー式、乾電池式のいずれかが選択肢となる。

「ソーラー式やバッテリー式のほうが、コンセントや配線が不要で手軽に設置できますが、ソーラー充電式を選ぶなら設置場所の日当たりを確認しましょう。バッテリー式や乾電池式の場合は、一度の充電や電池交換で何カ月持つかもチェックしておくと安心です」

 ただし、ソーラー式の場合、梅雨時や冬場など日照時間が短いと、いざというときに充電切れで録画ができていないというリスクがある。乾電池式も同様に、電池がなくなっていないか定期的な確認が必要であることは考慮しておこう。

「録画方法とランニングコスト」も調べておきたい。録画方法は、microSDカードとクラウドストレージの2種類があり、スマホ連動の防犯カメラの場合、クラウドストレージを選択できるケースが多い。しかし、月額使用料が発生するため、利用する場合は料金体系を事前に確認するようにしよう。

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