カウンセラーとして開業して15年ほどの間に、対面で、オンラインで、メールで、1000人以上の方の相談に乗ってきました。そのたくさんの方が発する“言葉”に触れるうちに、“言葉のトゲ”が刺さっている人の多さに驚きました。
トゲの存在に気づいてもらい、そのトゲを抜くお手伝いをしながら、人生のお守りとなる“言葉”を渡し続ける。私はいま、そんな毎日を過ごしています。
“言葉のトゲ”の見つけ方
子どもの頃に親から言われた“言葉”が、小さなトゲとなって心の奥に刺さっている。そのことに気づけていない。気づけないから、原因がよくわからないまま、なんだか苦しい、自分が劣っている気がする、もっとちゃんとしないと認められないんじゃないか。そんな息苦しさを抱えている人にこれまでに何人もお会いしてきました。
大人になったいま、あなたが苦しんでいるのは“言葉のトゲ”が刺さったままだからかもしれません。
子どもの頃に無意識に入ってしまった“言葉”、入れてしまった“言葉”に、知らないうちに絡めとられていることはとても多いです。
子どもの頃というのは、体験していることや触れている言葉が少ないうえに、心が柔らかい。だから親(近くの大人)から言われた“言葉”が、その良し悪しにかかわらずストレートに入っていきやすいのです。
このときの“言葉”が良い言葉であれば、その子の先の人生をあたたかく包み人生を応援するお守りのような魔法の言葉となります。
しかし、悪い言葉であった場合、それはトゲとなって心の奥に刺さり人生を困難なものとする呪いの言葉となってしまいます。
この刺さってしまった呪いとなる“言葉のトゲ”の存在に気づかず、そのトゲを抜かないまま、表面だけ塗り薬を塗るようにポジティブな言葉を連呼しても、痛みの原因は変わらずそこにあるので、根本的な解決になりません。







