<AIの回答>

 焼肉店を利用するお客さまが困っていることとして、以下のような点が考えられます

・煙や臭い:焼肉は煙や臭いが発生しやすく、服や髪に臭いがつくことがあります。とくに外出先や職場に戻る予定がある場合には困ります。
・予約が取りにくい:人気の焼肉店では予約が取りにくく、とくに週末や祝日には長時間待つことがあります。
焼き加減の調整:自分で焼くスタイルの焼肉店では、肉の焼き加減を調整するのが難しいことがあります。とくに初心者やあまり料理をしない人にとっては困ることがあります。
・価格が高い:焼肉は他の料理に比べて価格が高めなことが多く、予算を超えてしまうことがあります。
・席やテーブルの広さ:小さなテーブルや狭い席だと、皿や飲み物を置くスペースが不足し、快適に食事をするのが難しくなります。
・煙や火の扱い:とくに子ども連れの場合、煙や火の扱いが心配です。火傷のリスクも考えなければなりません。
・食材の取り扱い:生肉を扱うため、衛生面に気を使わなければならず、箸やトングの使い分けが必要です。これを忘れると食中毒のリスクがあります。
・メニューの選び方:初めての人にとって、どの部位やタレがいいのか、どの順番で食べるのがいいのかがわからず、迷うことがあります。
・言語や文化の違い:海外からの観光客にとって、日本語がわからない場合や文化の違いにより、注文や食べ方に困ることがあります。
・音や混雑:焼肉店は賑やかなことが多く、ゆっくり静かに食事を楽しみたい人にとっては不向きな場合があります。

 これらの問題に対処するために、店側も改善策を講じることが大切です。たとえば、煙対策のために換気設備を充実させる、初心者向けのガイドを提供する、予約システムを改善するなどが考えられます。

「味」や「値段」に関することくらいかと予想していましたが、10個も出てくるとは。こうしてAIに言語化してもらうと、いろいろな観点が見えてきますね。

 とくに「言語や文化の違い」の視点は必要でしょう。焼肉店にとってもインバウンド観光客が大事なユーザーになる時代。一般的なお客さんとは悩みも違うはずですから、そこに焦点を当てて、さらにユーザー像を狭めてみましょう。

<AIへの質問>
 いいですね。ちなみにインバウンド観光客の困りごとはなんでしょうか?

 これまではB2Bの卸売業態だったとなると、インバウンド観光客の困りごとには詳しくないはず。そんなときもAIが頼りになります。

<AIの回答>

 インバウンド観光客が焼肉店を利用する際の困りごとについて、以下の点が考えられます。

言語の壁
・メニューの理解:
メニューが日本語のみで提供されている場合、料理の内容や選び方がわからず困ることがあります。
・注文の仕方:日本語でのコミュニケーションが難しく、注文がスムーズにできないことがあります。とくに特殊なリクエストがある場合に困ることがあります。

文化の違い
・食事の作法:
焼肉の食べ方や作法がわからず、どう焼けばよいか、どの順番で食べるかなどで迷うことがあります。
・マナーの違い:日本特有のマナー(たとえば、共用のトングの使い方や食器の扱い方など)に戸惑うことがあります。

食材の違い
・食材の選び方:
日本の焼肉特有の部位や料理がわからず、何を注文するべきか迷うことがあります。
アレルギーや宗教的な制約:特定の食材を避ける必要がある場合(たとえば、豚肉や牛肉を避ける、特定の調味料を避けるなど)、それを伝えるのが難しいことがあります。

支払い方法
・キャッシュレス対応:
クレジットカードや電子マネーが使えない場合、現金の持ち合わせがなくて困ることがあります。
・チップの文化の違い:日本ではチップの習慣がないため、チップを渡すべきかどうかで迷うことがあります。

店内環境
・煙や臭い:
煙や臭いが強いことに慣れていない場合、服や髪に臭いがつくのを嫌がることがあります。
・席の確保:人気の店では予約が必須であることを知らずに行ってしまい、長時間待つことになります。

その他
・情報の不足:
観光ガイドやインターネット上の情報が不足しており、良い焼肉店を見つけるのが難しいことがあります。
・交通アクセス:地元の人しか知らない場所にある場合、交通手段や道順がわからずたどり着けないことがあります。

対策
 インバウンド観光客のこれらの困りごとを解決するために、焼肉店側が取り組むべき対策として。
・多言語対応のメニューや案内(英語、中国語、韓国語など)
・多言語対応のスタッフや翻訳アプリの導入
・観光客向けの焼肉の食べ方ガイドや動画
・宗教的・文化的配慮のある食材の表示
・キャッシュレス決済の導入
・店の予約システムをオンライン化し、予約のしやすさを向上させる

 これらの対応を行うことで、インバウンド観光客の困りごとを軽減し、満足度を高めることができます。

「そりゃそうだ」と感じる項目もありますが、「チップ対応」「席の確保」などの部分は見落としがちかも。これらの点を押さえれば、海外からの観光客に向けたアピールで優位に立てるかもしれません。

 AIとのやりとりを何回か重ねていくと、自社のリソースとユーザーニーズとのマッチングが見えてきます。
 
実施にいたるまでの難易度は不明ながら、「新しいユーザー像とその困りごと」、つまりは「これから出合う課題」が言語化されていきます。まだ現状把握の段階ですが、インバウンド観光客向けの焼肉レストランにするかどうかも含めて、広い可能性を持ってアイデアを考えられます。

 技法その47「主な困りごと」、ぜひ活用してみてください。

(本稿は、書籍『AIを使って考えるための全技術』の内容を一部抜粋・編集して作成した記事です。この他にも書籍では、AIを使って思考の質を高める56の方法を紹介しています)