会社でストレスが多く、イライラしている人は、帰宅後に「自分の人生」を取り戻そうとします。

 お酒、ゲーム、動画、SNSに全力を尽くし、夜ふかしをします。

 そうして寝不足のまま憂鬱な朝が始まり、回らない頭でストレス社会に飛び込むことになります。

 これが「社会人の負のスパイラル」です。

 もっとも人を堕落させる経験とは、全然頑張っていないけどうまくいったという経験だと思っています。

 汗をかかずに小手先でなんとかなる成功は、麻薬です。どんどん手抜きして、世の中をナメるようになり、成長しなくなります。

 小手先の成功はノーカウントにしたほうがいいですよ。

働くのがつらいなら
早く「撤退」しよう

「逃げてもいい」とは、「ちゃんと戦って、無理だなと思ったときには撤退しろ」という意味であって、「嫌なことがあったら逃げろ」ではないです。

 でも、「マジでどうしようもない」と思ったら逃げるのが正解です。そうすれば生き残れると思います。

「やばいときは逃げよう!」はあくまでも「撤退」です。傷が浅いうちに逃げれば、別の場所で立てなおすことができます。

 でも、「自分の努力不足だ」と限界までやって倒れると、「敗走」になります。こちらは致命的です。

「敗走するくらいなら撤退」と覚えておいてください。

 ブラック企業で働く最大のデメリットは、ストレスで脳が萎縮することです。「給料が安い」や「労働時間が長い」という次元の話ではありません。

 だから、すさまじくストレスを感じる職場で粘らないでください。ダメージはすぐには回復しませんよ。

自分の心を守るために
人の気持ちを考えすぎない

 できる人は決断が早いです。すぐに行動します。でも、「できる人は迷わない」と相手が決断を急かしてきたら、「とりあえず検討します」と言って帰りましょう。

 これが正解です。

 職場のグチを言いたくなることはありますが、誰に言うかはよく考えてください。理由は、「あんなこと言ってましたよ」と上司に言う人がいるからです。

 また、自分がいない飲み会で「あの人はこんなこと言ってた!」とお酒のつまみにされます。