生田(編集部注/ラーメン凪を経営する株式会社凪スピリッツの代表取締役)が、ラーメン店ならではの勘所をつかんでからは、とてもいいお店ができていると言ってくれているようで、嬉しいですね。
自分がオープンに携わった新店が地図に新しく載るのを見るのはやりがいになりますし、どこに行っても凪のお店があるような状態をつくれるよう、これからも頑張ります」(佐藤美憲・事業開発部、営業調査室)
大手企業で実績を積んだ
エリート社員の最後のチャレンジ
「もともとは大手通信キャリアの営業職をしていました。家電量販店の本部に営業に行って、店頭での拡販に力を入れてくださいという仕事ですね。当時は全国を飛び回っていて、エリアマネージャー、課長とステップアップをして、いちばん多いときで200人くらいのメンバーをマネジメントしていました。
ただ、7年くらい仕事をしてきて、慣れを感じてしまって、もうそろそろいいかなと、電力販売の部門へ異動。そこでも課長になる手前まで行ったのですが、そのタイミングで、ずっと世話をしてきた両親が亡くなって、もう面倒を見ることがなくなっときに、ちょっと違う道を歩きたいと思ったんです。そして、そのとき、もともと好きだったラーメンを仕事にしたい、今しかないと思い切って決断しました。
前職の上司からは、『夜とか休みにアルバイトすればいいじゃない?飲食業は大変だよ』と言われましたが、片手間は嫌だったので、退路を断ちました。
ラーメンが好きなだけで、技術とかはありませんから、果たしてそんな自分でも通用するのか、不安でしたが、メニューを戦略的に絞っていることと、しっかりとした教育プログラムがあるため、未経験でも技術を磨き込むことができます。
ただ、体力的には、大変でした。その意味では、元上司の言っていたことは正しかったです(笑)。マッサージに通うなどして、だいぶ慣れましたが。







