前職はブラックだったけど
今は子育て優先で働けています

「新卒でゼネコンに入社して、施工管理の仕事をしていました。ゼロから建物をつくる仕事です。工程表を書いて、職人さんと打ち合わせをして、実際の現場が図面通りになっているか、都度確認しながら、完成後に検査。その間には職人さんとのスケジュールや金額の調整も行います。誰もが知っているホテルの改装や、企業のビルなど、1件あたり40~50億円の案件を手がけてきました。

 仕事はとてもやりがいがあったのですが、ある時から残業代が出なくなって。それまでだと、月180時間残業して、基本給より残業代の方が高いことなんてザラだったのですが、世の中的に過労死が問題になって、建設業界もホワイト化を図ろうということで残業を認めなくなった。ただ、業務量そのものは同じなので、その分サービス残業をするだけという。だから転職を決めました。

 そのあといくつか職をかえたのですが、凪でアルバイトをしていたときに、上司の阿部が面白くて、スカウトされて入社しました。

 入社して、しばらくしたら、店主になって、エリアマネージャーになってと、半年サイクルくらいで仕事が変わっていって、戸惑いはありましたけど、ゼネコンに比べたら働きやすいなと感じます。ゼネコン時は30連勤とかザラでしたから(笑)。

 ただ、子どもが生まれて、エリアマネージャーはわりと忙しくて、妻や子にもう少し時間をとりたくて、店主に戻してくださいと相談をしました。店主だとシフトを自分で組めるため、マネージャー職と違って、スケジュールが調整しやすいんですね。そうしたら、阿部から新規物件を調査する仕事はどうだと言われて、そちらに異動させてもらいました。図面の見方とか、進捗管理とか、結果的に前職での経験が生きています。職人さんは、土日が休みなので、週末に連絡が来ないというのも、子育てをするうえでとても助かっていて、感謝しています。