介護関連サービスの品質を保全するための
認証機関としての業界団体
――新しい市場でのビジネスチャンスが認知されていくと、参入企業は今後どんどんと増えていきそうです。こうした場合、有象無象の企業が現れるのが世の常です。突然の介護で当事者に知識がなく、高齢者の利用が多いこの市場は、そうした懸念が多いと思われます。
確かにそうです。そこで25年2月、民間事業者での産業振興に向けた「介護関連サービス事業協会(CSBA)」が発足しました。
活動目的は、①公的介護保険外サービスの社会的認知度の向上、②適切なサービス選択ができる環境づくり、③公的介護保険外サービスへの信頼を獲得できる仕組みづくり、です。
当面の主な具体的な活動は、介護保険外サービス別のガイドライン策定、認証制度の設計・運営などになります。
5月に、この協会の会員企業の募集を開始しました。9月時点で100件を超える加盟申請がありました。この会員向けに10月から、認証制度「100年人生サポート認証」の登録募集を開始する予定です。
――策定したガイドラインに基づいて、申請があった企業に対して、きちんとしたサービスをやっているかどうかを認証していくのですか。
そうです。民間が担っていることなので、法規制などはなく、限界はあります。今後、課題も顕在化していくかと思われますが、改善を続けて、新しい市場の健全な成長に寄与したいと思っています。