「区切りのいいところになったら自分で消すか、お母さんが今すぐ消すか、どっちにする?」と言い、子ども自身に選ばせましょう。
自分で区切りのタイミングを選べば、子どもも納得して動画を見るのをやめられます。保護者に勝手に決められた区切りでは納得できないことも多くなりますが、自分で決めたことならば納得感があります。
自分で決めたことを、きちんと守る。それは本人にとって、貴重な習慣となるはずです。

終わりのないゲームを
怒らさずにやめさせるコツ
オンライン・ゲームに代表されるように、現在のゲームは終わりがあってないようなものです。
プレイする子どもにとっても、終わりや区切りが見えにくくなっています。
そのため、時間を制限して区切っても、終わらせにくいのです。
そのうえ、オンライン・ゲームは、たいてい友だちと一緒にやっています。1人の都合で勝手にやめるのも難しくなっています。
こうした事情があるため、いきなりゲームを取り上げるのは、パニックを引き起こす1つの要因になります。
そもそもゲームがいちばん盛り上がっている佳境で話しかけられると、それだけでキレたりします。
子どもに話しかけていいタイミングかどうかを慎重に判断することが大切です。
子どものゲームを横から見るだけでは、そのゲームはどんなもので、どこが佳境なのかの判断もつきません。
ですから、少なくとも一度は、子どもと一緒に保護者もゲームをプレイしてみるといいでしょう。
子どもの没頭する世界を保護者自身も体験することによって、初めて内容や流れが理解できます。
それがわかれば、子どもにどこで区切りをつけるかという相談もスムーズになりますね。
