車を買い替えるときは、「その車、私が欲しい」と言っていた友人に。下取りに出してもわずか数万円だったので、友人が乗っているのを見るほうが何倍も嬉しく、つながりも特別なものになります。
ただし、「喜んでもらえてよかった」で完結し、感謝や見返りを期待しないこと。おかげで捨てなくて済んだ、処分する手間が省けたと、本来はこちらが感謝するべきこと。不用品が出てきたとき、「欲しい人、だれかいないかな?」と考える習慣があると、モノと喜びが循環していく流れができるのです。
週1の「まとめ買い」で
得られた豊かさとレパートリー
買い物に便利だった街のなかから、近くにスーパーがない山間部に引っ越して、食材の買い出しが週1回になりました。
最初は不便だと思っていたけれど、「週1」と決めると、ものすごくラク。いちばんは、買い物にかける時間が大幅に削減されたこと。私の場合、朝、昼、晩の食事ルーティンがなんとなく決まっているので、買い足す食材もわかりやすい。スーパーを歩きまわる機会が減るので、「ついで買い」をして、食材をムダに放置してしまうこともほぼない…。
それに、買い物に行かない暮らしというものは、「あるものでなんとかしよう」という工夫が生まれるもの。たとえば、冷蔵庫に玉ねぎ、にんじん、じゃがいも、豚肉があったら、「カレーも肉じゃがもできるし、生姜焼きとポテサラにしてもいいか」なんて、料理のレパートリーが増えるわけです。
「まとめ買い→食材を使い切る」の流れができると、「なんとかなるものだ」という安心感もあって、食事のメニューに頭を悩ますこともなくなり、心の余裕も生まれます。便利な場所に住んでいても、「あえて週1まとめ買い」もいいかもしれません。ただし、【週1まとめ買いのコツ】があります。それは…
1 まとめ買いはメモが命:買い忘れがあるとたいへんなので、メモは漏れのないように。私は買い物の直前にメモするのではなく、キッチンにポストイットメモとペンを置いて「そろそろ○○を買わなきゃ」などと思う都度、メモしています。
2 買いに行く曜日とスーパーを固定する:私は基本、土曜の午前中、物産館で旬の野菜を買い、そこにないものをいつものスーパーで…という流れ。どんな商品が置いてあるかわかるので、料理や買い物のプランが立てやすくなります。







