3 鮮度が保てるよう保存方法を工夫:水気を切る、新聞紙やキッチンペーパーに包む、小分けにして冷凍保存など、食材によってひと手間かけるだけで瑞々しさを保てます。1つひとつの食材を大事に使い切ろうという意識も芽生えるのです。

タイマーを使いながら
家事を「時間で管理する」

 仕事をするときは、ポモドーロタイマーを使って「25分集中して5分休憩する」を繰り返しています。2時間ほどで少し長めの15分、お昼の休憩も挟みます。

 1人で仕事をしているので、サボろうと思えば、どこまでもサボれてしまう。このポモドーロ・テクニックを使うことで、「よし。8時からスタート」と取り掛かりやすく、「25分間はこの仕事だけする」と余計なことに惑わされず、集中しやすい。「3時間もやればこの部分が終わる」など作業の見通しが立ちやすくなります。

 とくに集中力を引き出すのには最適。人間の脳は20~30分で区切ると、緊張感が生まれて頭の回転が速くなり、それを超えると注意力が散漫になって生産性が下がることがわかっています。ポモドーロは、集中後に5分の休息を入れることで、脳をリフレッシュさせ、ふたたび集中力が発揮できるように仕組まれているのです。

 25分だと大抵は仕事をやり残して中途半端に終わります。だからこそ、連続ドラマを見ないと気が済まない心理で、休憩後、続きをやりたくなるのです。

 このテクニックを家事にも応用できるはずと、大掃除などの大掛かりな家事から、普段の料理や洗濯などあらゆる家事に試したら、家事革命と思えるほどの効果。

 それまで、「全部終わらせる」「やれるところまでやる」と“量”で管理する家事でした。が、それだと始めるのも億劫だし、やっていても見通しが立たず、終わったあとは「もうしたくない」と燃え尽き症候群に陥ることもあります。

 タイマーを使って「25分やって5分休憩」「15分だけやる」と“時間”で管理して集中し、中途半端でも区切ると、続きを早めにやろうとする。「皿洗いは10分でできる」など作業時間も把握できて、ゆっくりする時間、遊びの時間も増えるのです。

 以前は、スマホアプリのポモドーロタイマーを使っていましたが、スマホが近くにあると誘惑も多いので、いまは設定を自由に変えられるタイマーを使っています。

 自分だけの時間割をつくることは、いそがしい大人に必須なのです。