中国SNSで広がる高市氏の人物像

　高市氏の「人物像」について、官製メディアとSNSでは紹介の見解や角度が若干異なるようだ。SNS上における興味は、高市氏個人の経歴により集中している印象がある。正しいかどうかは別として、以下のような人物イメージが広がっている。

・強硬な保守派・右派政治家：靖国神社参拝、歴史認識での保守姿勢、憲法改正や防衛力強化、外国人規制などを強く主張。

・趣味と経歴：学生時代には軽音楽部に所属し、自らヘビーメタルのロックバンドを結成。バイク愛好家でもあるなど、型破りな人物像。

・エリート教育を受けて育つ：神戸大学卒、松下政経塾出身、米国議会での研究経験あり。

・努力家：大学受験の際に慶応、早稲田、神戸大にすべて合格した「学覇」（中国語で、とびきり勉強ができる人、成績が優秀な人という意味）。ここまで上り詰めたのは相当な苦労の結果である。

・外見的特徴：若い頃は清楚で端正な顔立ちをしており、柔らかなまなざしが印象的。髪型は肩までのショートヘアや低めのポニーテールが多く、「端正で上品な女性像」に合致していた。

・女性政策に関する姿勢：選択的夫婦別姓や女性天皇に反対。同じ男性と二度結婚し、二度目の結婚時に男性が高市氏の姓を名乗った。
中国の動画サイトbilibiliにはこの数日で、高市早苗氏関連の動画が何百本もアップされている　Pic: Diamond中国の動画サイトbilibiliには、この数日だけで、高市早苗氏関連の動画が何百本もアップされている　Pic:Diamond　拡大画像表示

　特に最後の点に対しては、「自分が女性総裁・首相になりたいのに、なぜ女性天皇に反対するのか。そして、夫を自分の姓に変えさせたのに、なぜ夫婦別姓に反対するのか理解できない」というコメントが非常に多かった。