「またかという感じ。年明けの吉沢亮さんから有名人の飲酒トラブルが多すぎる。年内でまた大きな騒動とかあったらアルコール規制強化のいい口実にされてしまいそうで恐ろしいですよ」

 有名人の飲酒トラブルが世間の注目を集めることが、なぜアルコール規制強化につながってしまうのか。ピンとこない方もいらっしゃると思うので、順を追って説明しよう。

 まず、有名人の飲酒トラブルが多いのは紛れもない事実だ。映画「国宝」の大ヒット、高評価でもはや忘れられているが、昨年末に俳優の吉沢亮さんが自宅マンションの隣の部屋に侵入したのも「飲酒」が原因だ(読売新聞オンライン 1月14日)。

 また、人気グループ「三代目 J SOUL BROTHERS」メンバーの今市隆二さんもタクシー運転手に暴行、脅迫を加えた疑いで今年7月に書類送検されたが、これも「飲酒」である(TBS 7月31日)。さらに、今年8月には「週刊新潮」が、活動休止をした国分太一さんが過去にダイニングバーで下半身露出をしたと報じたが、これも「飲酒」が原因である(デイリー新潮 8月6日)。

 酒気帯び運転も目立つ。2月には落語家の桂梅枝が逮捕された(TBS 2月26日)。基準値の2倍以上のアルコールが検出されたという。3月にはサッカーJFLの沖縄SV沖縄の自称選手も逮捕(ゲキサカ 3月25日)。今月にはNECグリーンロケッツ東葛」に所属する、元ラグビー日本代表の男が、酒気帯び状態と無免許の疑いで逮捕されている(朝日新聞 10月6日)。

「ま、確かに酒のトラブルが続いているけれど、こればっかりは各自が自分に合った酒の飲み方を学んでもらうしかないじゃない?」

 おそらく、多くのみなさんはそんな風に寛大な心で受け止めたことだろうが、実は世界には、こういう社会問題にフォーカスを当てることで、アルコールをタバコと同じように厳しく規制していこうと画策している超巨大組織が存在している。