実際はこんな単純計算ではありませんが、この「21キロの折り返し地点」「折返し地点を通過する時間」「1キロあたりのペース」などが指標です。

 もし折り返し地点で3時間経過していれば、指標よりも遅れていることになります。そのため、後半は1キロあたりのペースを7分より早くする、というペースの調整が必要だと判断できます。

 このように、「私たちは今ここにいるね。理想と現実のギャップを測るための指標は○○だから、この指標で測るとあとこのくらい残っているね。さてどうしようか?このままのやり方で大丈夫かな?」と、チームのなかで進捗を共有するための指標が大切です。

 また、指標はあらゆる視点から複数つくることができます。「1キロを7分で走る」ためには、どのようなトレーニングを、どの期間までに行えばよいのかといったこと、たとえば「1週間あたりの走行距離」も指標のひとつといえるでしょう。

 とはいえ、あまり細かく指標を設定しすぎると全体像が見えなくなる可能性もあります。チームにとって安心できる解像度を見つけていくことが大切です。

「原則」は、これらを遂行するうえで、チーム内で「何か起きたときに立ち戻るための、チームが大事にしておきたいこと」です。

「整理整頓」「夜10時以降は残業しない」「クレームの情報は全員で共有する」「コンプライアンスの遵守」などが当てはまります。

「目的」「目標」「原則」を
セットで伝えよう

 さて、この「目的」「目標」「原則」ですが、設定する大前提として覚えておいていただきたいのが、「セットで伝える」ということ。どれかひとつでも欠けていると、それが不安要素となっていきます。

 目標だけを伝えても、目的がなければ「何のためにやっているのか」という動機が理解できません。原則がなければ、目標を達成するためにチームの価値観をないがしろにする人が出てきます。

・何のためにやるのか(目的)
・どこまでやるのか(目標)
・何を大事にして、それらを遂行するのか(原則)

 どれも欠けることなく、この3つをセットで伝えることがポイントであり、目的も目標も原則も、チームとして動き出すにはすべて大事なことです。

 大事なことだからこそ曖昧にせず、メンバーと共有し、進捗をお互いに「測れる」ようにしておきましよう。