食事もいくつか試させてもらった。さまざまなジャンルのメニューがあるが、駅弁シンポジウムの後ということで「フューチャー駅弁ボックス」を注文(本来はランチ限定メニューだが用意して頂いた)。一の重、二の重、三の重で9品の味を楽しめる。明治期から昭和中期まで、駅弁のお供として使われた汽車土瓶のお茶も付く。

料金は2800円、さらに入場料として700円(完全予約制ディナーコースは無料)かかることを考えると、お世辞にも安いとは言えないが、このご時世、観光地での体験料込みで考えれば高いとも言えないのだろう。まだオープン直後ということで見かけなかったが、外国人旅行者にはリーズナブルに映るかもしれない。
観光客向けの「映えるメニュー」としては「KAWAII五重塔パフェ」(2600円)がある。クリームやケーキ、アイスに加え、お麩や団子など京都らしい和の甘味を添えた高さ30センチの巨大パフェだ。また、和牛すき焼き仕立ての分厚い「豪華絢爛バーガー 梅未来」(3000円)も強烈な存在感だ。

とはいえオープン当初にやってきた客は、観光客ではなく、ピンクの車両を吊り上げる様子を見て「何事か?」と興味を持った近所の人だったそうだ。