週3で英語、演技によって英語のテンションも変える

吉沢亮が朝ドラで流ちょうな英語を披露、共演者に教えた日本語が意外だった!【写真ギャラリー付き】

「錦織は“大盤石”と呼ばれるぐらいの人物ですので、ネイティブに聞こえるくらいの発音とまではいかなくても、見ている方にできるだけ違和感を与えないように、いかにも練習している感が出ないくらいには練習しようと、24年の12月から週3回ぐらい英語の先生のレッスンを受けました。

 撮影が始まってからはそこまで頻繁にはレッスンを受けられなくなりましたが、時間がある限りは勉強を続けています」

 絶望していると謙遜しながら、その一方で「第5週の完成を見たトミーさん(ヘブン役)から、完璧だったと言っていただきましたので、なんとか形にはなっているのではないかなと思っております」と安堵の表情も浮かべた。

 初登場の第4週は、東京で試験を受けるため勉強しているエピソードで、本格的に英語を話すのは第5週から。ヘブンの通訳として活躍する。吉沢さんは耳がいいのか、極めてなめらかな発音で聞きやすい。

「英語のセリフを覚えることは、どんなに難しくてもやればできますが、覚えたセリフに感情を乗せて、生きた言葉としてしゃべることが難しいです。また、錦織自身の言葉として話す英語、通訳としての英語とのテンションの違いも意識して分けていて、それも難しさのひとつです。

 苦労しているのが、会話の途中で合いの手のように、『アンビリーバブル』『シャラップ』などとつぶやくとき、コメディっぽく聞こえてしまうことです。聞けば、当時の英語を話す日本人は真面目に言っていたそうなので、いかに真面目に言えるか努力しています」

 ヘブン役のトミー・バストウとは英語や日本語でコミュニケーションをとっている。互いの言葉や文化を教え合う異文化交流を行うなかで、トミーから教わった言葉に「Play it by ear」がある。「臨機応変にいこう」という意味だ。

「現場で段取り確認中に、『まあ、そのときに芝居の流れで臨機応変に行きましょうよ』という話になって、これを英語でなんて言うの?と僕が聞いたら教えてくれました」