トミーに吉沢亮が教えた日本語が意外すぎた

逆に吉沢はこんな言葉を教えた。
「この間、僕は『何時起き』という言い方をトミーさんに教えました。ロケで朝が早い日で、トミーさんが先に入っていたので、『今日トミー、何時起き?』と聞いたら『何時起きって何?』と聞かれたので、『何時に起きた?』を略して『何時起き?』という言い方を日本人はよくすると教えました」
異なる言語、異なる文化を持つ者同士。
「トミーさんはまさに『Play it by ear』で楽しそうに対応している印象があります。なんなら彼の方が日本語でアドリブを入れてきて、ちょっと笑っちゃう瞬間があります。僕もたまに英語でアドリブに挑戦してみることがありますが、採用されたことはまだありません(笑)」
吉沢さんは現在、日本の若手俳優のなかではトップランナーのひとり。
今回の英語の発音の流暢さをはじめとして、『国宝』では見事な歌舞伎の所作の再現性の高さを見せた。身体表現のスキルや感情表現の豊かさは群を抜いている。錦織をどのような人物として捉え、演じているのだろうか。
「第4週では錦織がどういう人物に見えるか意識して演じました。松江から東京に出てきたばかりでこれから自分たちで日本を動かしていく、変えていくという強い心意気を頂いていた時期で、錦織は自分が秀才であるという自負もあるので、その自信や意気込みの強さを意識して演じました」
経済的に恵まれた家庭に生まれなかった錦織の苦境を跳ねのける優秀さ、エネルギーを、吉沢さんの演技が感じさせる。
「ところが、第5週になると、もうずっとヘブン先生に振り回されているんですよ(笑)。なので、秀才感は意識せず、ドタバタ感を意識しながらやっています」
また、錦織はヘブンとトキのことをどう思っているのだろうか。
「トキが銀二郎(寛一郎)を追って、ひとりで東京までやって来たのを見て、たくましさは感じていると思います。が、関係性でいうとまだ深まってはいないですね。
また、県知事(佐野史郎)がヘブン先生を松江にお招きした目的は、松江の教育を変えていくこと。ヘブン先生と一緒にいれば自分自身の人生も変わるのではないかと期待を持って接しているのかなと思っています」







