前の文と後の文が逆のことを述べる逆接の「が」は必要な場合がありますが、このようにただ2つの文をつなぐだけの「が」を多用すると、いくらでも文が長くなってしまいます。
本日のシンポジウムは、まず初めに主催者があいさつし、次に司会者がパネリストを紹介し、登壇したパネリストが順に意見を述べ、その後自由討論に移ります。
この文の問題点は、まず最初の「は」を受ける述語がないことです。長々と書いているうちに主語が何だったか忘れてしまう。話し言葉ではよくありますが、書き言葉でも起こりがちです。
文頭にある「は」は、いろんな要素を抱えこんでしまう性質があります。そのあとに「が」がつなぐ語群が続きます。接続の「が」は曲者でしたが、この主語につく助詞「が」もたいへんな曲者です。
この「が」は文の中に1つのかたまりをつくる性質があります。この文にはそのかたまりが3つも含まれています。1つの文に多くの要素を詰めこもうとすると起きる問題です。
本日のシンポジウムでは、まず初めに主催者があいさつします。次に司会者がパネリストを紹介し、登壇したパネリストが順に意見を述べます。その後自由討論に移ります。
こうすれば、問題は解決します。
文章を短くするには
単文を使えばいい
文章の構造には、単文、重文、複文、重複文というのがあります。主語と述語の関係によってわかれます。
単文は主語と述語1つずつの組み合わせです。
私は花が好きです。
重文は主語述語の組み合わせが2つ。
私は花が好きで、彼は団子が好きです。
複文は単文の中にもう1つの単文を含みます。
私は、団子が好きな彼が嫌いです。
重複文は単文と複文が結合した形です。
私は、彼が花見をしながら団子を食べているのが嫌いです。
文を短くするには、単文を主体に書けばいいことは、もうおわかりですね。
主語や順接の接続詞は
できるだけ削る
料理の下ごしらえをするときには、まず食材のいらない部分を捨てます。ジャガイモやニンジンの皮はむき、魚の頭や内臓は取ります。







