症状でわかる足りない栄養素
睡眠障害はビタミンD不足
望月氏が「栄養素は連係プレーで働いているので、必ずしもコレ限定というわけではないのですが……」と述べつつ、次のように答える。
「薄暗いところでものが見えにくかったり、ドライアイ気味の人はビタミンA不足、口内炎や口のまわりに炎症が起きやすいならビタミンB2やビタミンB6の不足、歯ぐきから出血しやすいのはビタミンCやビタミンK不足、筋力低下など力が出にくい場合はたんぱく質不足ということがいえるでしょう。またビタミンD不足は睡眠障害のリスクを高める報告があります。夜中目覚める、最近なんだか疲れているという人は、最近の食事内容を振り返ってみてください」
それぞれの栄養素が豊富な食品を下記に挙げておこう。
・薄暗いところで物が見えにくい、ドライアイ気味
「ビタミンA」不足→豊富に含まれる食品/レバー、ウナギ、ニンジン
・口内炎や口のまわりに炎症が起きやすい
「ビタミンB2」「ビタミンB6」不足→豊富に含まれる食品/カツオ、バナナ
・歯ぐきから出血しやすい
「ビタミンC」「ビタミンK」不足→豊富に含まれる食品/小松菜、納豆
・睡眠障害のリスクが高まる
「ビタミンD」不足→豊富に含まれる食品/鮭(さけ)、イワシ
味覚の変化でわかる足りない栄養素
塩辛いものを好むときはミネラル不足
また反対に【味覚の変化】で、足りない栄養素を見極める術(すべ)もある。
「辛いもの」が食べたくなったらストレスがたまっている可能性があり、「甘いもの」を欲したら脳が疲労しているときという。
「脳は体全体の20%の代謝量をもつといわれます。臓器の面積で考えると、小さいわりに消費量が多いですね。脳が疲労すると、栄養分である糖分が欲しくなります。チョコレートを一かけら食べると、すぐにエネルギー源になって回復しますよ」(望月氏)
「酸味」を好むようになったら疲労蓄積のサイン、「脂っこいもの」を好むときはカリウム不足、「塩辛いもの」を好むときや足がつりやすいときはミネラル不足なのだとか。
サインを見逃さず、体に優しい食事を選択したい。
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